2004年02月16日
三井化学、住友化学から高分子凝集剤事業を譲受
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学

 三井化学は16日、100%子会社の三井化学アクアポリマー(本社:東京都中央区、小澤宏社長)が、3月末をめどに住友化学から同社が所有する高分子凝集剤(アニオン・ノニオン系)事業を譲り受けることで合意したと発表した。住友化学も同日、同一内容の発表を行った
 
 住友化学は愛媛工場での生産を中止し、三井化学アクアポリマー茂原工場に生産を集中する。また住友化学の100%子会社で、主力代理店である「住化アルケム」を、引き続き三井アクアポリマーの代理店として起用していく。

 高分子凝集剤は、主に汚泥処理や土壌改良、紙力増強剤などとして使用されている。三井化学は経営戦略の中で、アクリルアマイドモノマー及びその関連事業の強化を検討してきた。一方、住友化学は「選択と集中」を進める中で、高分子凝集剤事業を譲渡し、経営資源を、より精密な合成技術分野へシフトさせることにした。譲渡条件などは明らかにしていない。

ニュースリリース参照
●三井化学
http://www.chem-t.com/fax/images/0216mitsui.tif

●住友化学
http://www.chem-t.com/fax/images/0216sumitomo.pdf