2004年02月17日
昭電、ハードディスク事業で台湾トレース社に資本参加
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は17日、台湾のハードディスク(HD)メーカーTrace Storage Technology Corp.(トレース社)との間で、資本出資を検討することについて覚書(MOU)を締結したと発表した。トレース社には昨年5月、HD技術を供与するなど、両社は親密な関係にある。

 出資スキーム等は、今後行われるトレース社の資産査定結果によるが、トレース社が実施する第三者割当増資を昭電が引受ける方法がとられる予定。

 トレース社(資本金5200万USドル)は、台湾四大財閥の一つKoos(和信)グループに属し、HD基板(アルミサブストレート)製造設備を併せもつHD一貫メーカーで、月産能力は200万枚。昭電技術による80ギガバイトHDのユーザー認定を取得し、需要が好調なところから9月以降高稼働を続けている。

 昭電のHD事業は、昨年1月の昭和電工エイチ・ディー・シンガポール社(SHDS)のスタートおよび10月以降の月産100万枚の能力増強、さらにはトレース社との提携等による事業拡大策により、現在、世界で唯一ガラス・アルミハードディスク双方を生産するハードディスク専業メーカーとして、世界最大となる月間830万枚の供給能力をもっている。

 昭電は、トレース社への出資完了後、生産設備を増強し、月間1000万枚を超える供給を目指す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1821