2001年11月19日 |
中国品を中心にプラ製日用雑貨も輸入が増大 |
1~9月の累計は前年同期の13.8%増に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PE製のショッピングバッグやHDPEならびにPP製のフラットヤーン製品など軟質製品にとどまらず、硬質の日用雑貨製品もここにきて輸入が活発になってきている。 食卓用品、台所用品、トイレタリーなどのプラスチック製日用雑貨の9月の輸入通関数量は6,528トンで、前年同月を12.6%上回っており、また、これに伴う1~9月の累計は5万9,775トンで、前年同期の13.8%増となっている。3年前の98年1~9月計に比べると、76.7%の増加ということになる。中国製品が圧倒的多数を占めている点が注目される。 軟質製品と違って輸送コストが高いにもかかわらず日用雑貨の輸入が拡大してきているのは製品価格が安いため。大手流通企業が事業拡大のため積極的に海外品を取り扱う戦略を取り始めているのに加え、日本のプラスチック加工メーカーが人件費の安い中国など海外に生産拠点を移して製品を持ち込むケースも増えているようだ。 関係業界の間には、今後も海外品の流入は増え続けると見る向きが多い。最近は、一般景気の後退によって、中小企業が圧倒的多数を占めるプラスチック日用雑貨業界もかつてないほどの厳しい局面に立たされているだけに軽視できない事態と言える。 プラスチック製日用雑貨の輸入の9月ならびに1~9月累計は次の通り。かっこ内は前年同月比と前年同期比。 [9月の輸入数量] ▽食卓用品・台所用品= 2,994トン(124.6%) うち中国製品= 1,540トン(184.7%) ▽トイレタリー用品 = 189トン( 84.4%) うち中国製品= 86トン( 91.8%) ▽その他の日用雑貨 = 3,345トン(105.6%) うち中国品 = 1,765トン(105.7%) 合計 = 6,528トン(112.6%) うち中国品 = 3,392トン(130.6%) [1~9月の輸入累計] ▽食卓用品・台所用品=25,797トン(118.3%) うち中国品 =11,025トン(148.1%) ▽トイレタリー用品 = 2,001トン( 78.0%) うち中国品 = 940トン( 90.0%) ▽その他の日用雑貨 =31,978トン(113.5%) うち中国品 =15,884トン(120.7%) 合計 =59,775トン(113.8%) うち中国品 =27,849トン(128.6%) |