2004年02月17日 |
経産省「OFケーブル設備」中の微量PCB、原因つかめず |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:古河電工、環境省 |
経産省は、古河電工などOFケーブル(地中送電線)メーカー9社から、一部設備中のOFケーブル絶縁油から微量のPCBが検出されたとの報告を今年2月12日に受け、どのように混入したかの実態を調べていたが、17日、その結果を発表した。 微量PCBが検出されたと報告したのは古河電気工業、住友電気工業、フジクラ、日立電線、三菱電線工業、昭和電線電纜、ビスキャス、ジェイ・パワーシステムズ、エクシムの各社。 調査の結果として、同省は以下のように報告した。 (1)いずれも昭和50年以前に製造、施工された鉱油OFケーブル設備が元となっている。 (2)PCBは特性上、OFケーブルの用の絶縁油として不適当であり、メーカーも絶縁油として使用した実績がなく、OFケーブルメーカーの製造、施工段階で絶縁油に微量PCBを混入させたとは極めて考えにくい。 (3)微量PCBの混入は、PCB等の使用が禁止されておらず、広く使用、流通していた昭和50年以前に受け入れたOFケーブル用の鉱油に起因すると推定される。 このため同省では、今後の対応策として、環境省と共同で「低濃度PCB汚染物質対策検討委員会」を設置し、原因の究明と処理の基本方針を検討することを決めた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0217keisansyo.tif |