2004年02月17日 |
中外製薬、04年の「スベニール」売上げ79億円見込む |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:中外製薬、電気化学工業 |
中外製薬は16日、12月期の決算説明会を開催したが、この中で次期(2004年)業績予想について、児玉龍三取締役(常務執行役員)は「売上高2,970億円、営業利益525億円、営業利益率17.7%を見込んでいる」と、ロシュとの統合を軸に、さらに収益を拡大していく方針を示した。 医療用医薬品の重点領域は(1)がん(2)腎(3)骨・関節(4)循環器の4分野で、このうちとくにがん、腎、骨・関節の3領域では「わが国のリーディング・カンパニーを目指す」としている。新薬開発にあたってはロシュを中核として、中外製薬や米ジェネンテックが加わったグループ企業が一体となって開発パイプラインを築き、3極体制で取り組んでいる。 電気化学工業がバイオ法で原体を生産し、中外に供給している関節機能改善剤「スベニール」は、順調に売上げを伸ばし、2003年度(決算期変更のため4〜12月の9ヵ月決算)の売上高は54億円だった。製品別販売高ではトップの「エポジン」(557億円)から数えて第11番目にランクされている。 「スベニール」は2004年度も引続き売上げが増大する見通しで、中外製薬では1〜6月の上半期に36億円、通期では79億円の販売を計画するなど、明るい見通しを立てている。 |