2004年02月20日
PVCの出荷も好調、1月は3ヶ月振りに前年同月超え
国内向けは12ヶ月振りに前年を上回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が20日に集計したとろによると、PVC(塩ビ樹脂)の1月の出荷数量は前年同月の実績を9.4%上回って18万9,933tとなった。PVCの単月の出荷が前年同月を上回ったのは3ヶ月振りのこと。
 
 うち国内向けは6.8%増の12万3,149t、輸出は14.7%増の6万6,784tとなっている。国内向けが前年同月を上回ったのは昨年1月の3.0%増いらい12ヶ月振り。汎用樹脂の1月の国内向け出荷は5樹脂全てが前年同月超えとなった。PVCの輸出の前年同月超えは4ヶ月連続である。

 国内向けが伸びたのは、主力の硬質用が13.8%増と3ヶ月振りにプラスに転じたことによるところが大きい。軟質用も2.2%増で15ヶ月振りのプラスのとなった。ただし、電線その他は8.1%減で9ヶ月連続の前年割れとなっている。
 また、生産も0.7%増と小幅ながらも8ヶ月振りの前年同月超えとなった。これに伴う月末在庫は20.3%減の9万1,174tとなった。
 
 一方のVCM(塩ビモノマー)の1月の生産・出荷実績は、生産が0.4%増の27万3,711t、出荷が1.7%増の25万3,492tとなった。生産は6ヶ月振りの、出荷は3ヶ月振りの前年超えである。出荷のうち、国内向けは1.3%増の19万3,086t、輸出は3.2%増の6万406tとなっている。PVCと同様に、国内向け以上に輸出の伸びが大きい点が目を引く。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/04220002.tif