2004年02月20日
住友ベーク、筒中プラスチック株公開買付け、過半取得へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友ベークライト

住友ベークライトは20日の取締役会で、持分適用関連会社である筒中プラスチック社株の過半数保有を目的として、同社株式の公開買付けを行うことを決めた。一方、筒中プラスチックも同日取締役会を開催し、これに賛同する決議を行った。
 
 買付け予定株式数は994万株で、現在保有している1,286万4,000株(所有比率27.62%)と合わせ、株式保有数2,280万4,000株(48.96%)となる。
 
 住友ベークはこれまで、半導体・表示体材料、回路製品・電子部品材料、高機能プラスチック、クオリティイオブライフ関連製品の4事業をコアとする経営戦略を展開してきた。一方、筒中プラスチックはシート、フィルムの総合メーカーとして、産業資材や住宅建設資材などの分野に事業展開してきた。
 
 両社の関係は古く、住友ベークは筒中プラスチックに対し、出資や役員の派遣だけでなく、生産技術、商権、機械設備を移管するなど、幅広い協力を行ってきた。今後は、経営環境が厳しさを増す中で、さらに「協業関係」を強化し、新製品開発や新市場開拓、物流合理化などのシナジー効果をあげていきたいとしている。
 
 公開買付の期間は2004年2月23日から3月17日、買付価格は1株当り480円(買付総額47億7,100万円)。