2004年02月24日 |
PVCの対中輸出価格、3月分は880〜890ドルに決定 |
日本側各社のオファーを中国の需要家各社が受け入れ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:ヴイテック、大洋塩ビ |
信越化学、大洋塩ビ、ヴイテックなどわが国のPVC(塩ビ樹脂)各社が中国の大手樹脂加工企業との間で進めていた同樹脂の3月分の輸出価格交渉がこのほどまとまった。 3月渡し分の契約価格はCFRトン当たり880〜890ドルで、2月分の平均を70〜80ドル上回るレベルとなっている。数量は5万t弱となる模様。これで、PVCの中国向け価格は昨年8月の580〜590ドルをボトムに7ヶ月連続で引き上げられることが確定した。 今回の値上げも原料価格の上昇と円高の進行による採算悪化を防ぐために各社が打ち出したものだが、需給バランスが極度に逼迫しているため日本側各社のオファーがそのまま受け入れられたという。 ただし、中国の樹脂加工企業の中には、この数ヶ月続いてきた輸入レジンン価格の上昇によって経営を大きく圧迫されるところが増えてきており、加工製品価格に転嫁できないとかつてない厳しい事態に追い込まれるところが相次ぐことになりそう。 |