2004年02月24日
三菱ガス化学と大塚化学、水加ヒドラジン事業統合で新会社
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 大塚化学と三菱ガス化学の両社は24日、水加ヒドラジン事業を統合するため、4月1日付で合弁会社「エムジーシー大塚ケミカル株式会社」を設立、両社の営業を譲渡すると発表した。世界有数の生産能力・販売力をもつ水加ヒドラジン専業メーカーとなる。
 
 「エムジーシー大塚ケミカル」は、本社を大阪市中央区に置き、社長に吉井忠氏(大塚化学)、副社長には井上秀逸氏(三菱ガス化学)が就任する。資本金は5億円未満の予定で、出資比率は大塚化学51%、三菱ガス化学49%。
 
 水加ヒドラジンの生産拠点を四日市(三菱ガス化学)と、韓国KOC(大塚化学が90%出資している水加ヒドラジンメーカー)の2工場。年産24,000トン体制とし、統合効果が最大限発揮できるよう運営していく。需給ギャップ解消のため、大塚化学徳島工場の水加ヒドラジン設備は今後停止する。新会社の年間売上げ規模は約40億円。

 ヒドラジンはふつうアンモニアを次亜塩素酸ナトリウムで酸化して製造する。水加物の場合は、プラスチック発泡剤、清缶剤(脱酸素および脱炭酸ガス)、還元剤、重合触媒、試薬、農薬、水処理剤など幅広い用途をもっているが、環境・安全対策上の規制が厳しく、需要はこのところ伸びていない。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0224gaskagaku.tif