2004年02月25日
クウェート産ナフサのプレミアムが大幅アップ
今年4月〜来年3月分がトン16.5ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国の商社や石油化学企業などがクウェートから輸入するナフサのプレミアム(割増金)がこの春から大幅に引き上げられることが決まった。

 今年4月から来年3月までの1年間の取引分(いわゆる4月起こし分)が対象で、MOP/A(プラッツオイルグラムのアラビアンガルフの中値)にフレートを加算した額にトン当たり16.5ドルが上乗せされる。クウェート石油公社(KPC)と日本ならびに韓国の大手商社や石油・石油化学企業が先週いっぱいロンドンで話し合ってきた結果決定となった。
 昨年4月から今年3月までの1年間に適用されてきたプレミアムは、同9.25ドルであった。また、昨年8月から今年7月までの契約分(いわゆる8月起こし)のプレミアムは同7.25ドルとなっている。
 今回はこれらを大幅に上回る額となったわけ。昨年末におけるサウジアラビアと日・韓両国の交渉と同様に、クウェートの強硬な増額要求を消費国側が押し返せずに寄り切られるかたちとなった。原料のほとんどをナフサに依存しているわが国石化業界の厳しい立場を象徴するケースといえる。