2004年02月25日
ナフサ全体の1月の輸入通関価格は2万4,017円
昨年5月の2万4,100円いらいの高水準に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が25日にまとめた1月の輸入通関速報によると、エチレン用のみならず石油化学用全てを対象とするナフサ全体の1月の総輸入数量は252万6,738キロリットル、総輸入金額は606億8,558万4,000円となった。1キロリットル当たりの平均単価は2万4,017円となる。

 平均単価を前月に比較すると1,340円(5.9%)高い。前年同月に対しては1,436円のアップということになる。最近では昨年5月の2万4,097円いらいの高値である。

 昨年11月から12月にかけての原油の急騰に伴うナフサの国際相場の上昇に伴うもの。ただし、円高が進行したためアップ率はかなり減殺された。

 しかし、2月と3月の入着価格は円単位でも1月を大幅に上回るのが確実といえる。昨年12月から今年1〜2月までにおけるわが国の輸入各社の契約価格が急上昇しているからで、為替次第とは言え、1〜3月期の輸入価格の平均が2万6,000円ていどまで上がるのは避けられないと予想する向きが石化業界の間には多い。