2004年02月26日 |
昭電、液晶ディスプレイ用の高性能アルミ反射板開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は26日、パソコンや液晶テレビなどの液晶ディスプレイに使用する「アルミ反射板」の開発に成功し、サンプル出荷を開始したと発表した。 液晶ディスプレイは、液晶ユニットと、背面から照らすバックライトおよび反射板で構成されている。ディスプレイの大型化、高精細化、高輝度化に対応したランプ数の増加に伴い、反射板には高反射性かつ均一な放熱性をもった材質が求められている。 同社は既に、純アルミと同等の熱拡散性をもつ高強度アルミ合金「ST60」を販売しており、プラズマディスプレイおよび液晶ディスプレイ用放熱板として、性能が評価され、需要が拡大している。 今回開発した「アルミ反射板」は、「ST60」に独自開発の白色塗装を施したもので、従来のアルミ合金製品に比べ、放熱性や耐光性に優れ、95%以上の反射率を発揮する。このため、今後の高輝度化、高視野角化によるバックライトユニット内の高熱化による、ランプ寿命や輝度の低下等の問題には、十分対応できる。 また、白色塗料は紫外線を吸収する特性をもつため、ディスプレイ前面への紫外線放射を低減する効果を有している。塗装方式によってプレス加工後の塗装も可能で、複雑な形状の反射板や、構造体(シャーシ)と兼用の反射板への応用も期待できることになる。本格販売は本年下期からの予定。2005年には「ST60」シリーズ全体で17億円の売上げを計画している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0226sdk.doc |