2004年03月01日
NEC,有機ELから撤退、サムスンに株・特許売却
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:NEC、パイオニア

 NECは韓国のサムスンSDIに有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)事業を3月末までに売却する。2001年に合弁で設立したサムスンNECモバイルディスプレイ(SNMD、蔚山広域市)の株式49%と有機ELの関連特許(パッシブマトリックス方式)を85億円で譲渡する。この結果、SNMDはサムスンSDIの100%子会社となる。

 NECは先にパイオニアにプラズマディスプレイ(PDP)事業を400億円で売却することをきめており、ディスプレイ事業では液晶事業に特化することになる。

 SNMDは有機ELをサムスンSDIの親会社であるサムスン電子の携帯電話用に供給してきた。今後はより高質、高精細の有機ELパネルの生産を推進するうえで巨額(数百億円)の資金が必要になっており、資金調達に独自方式を選択したものとみられる。