2001年11月16日 |
汎用4樹脂の出荷の1~10月累計、PP除き前年割れ |
輸出は4樹脂全てが大幅な減少 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の出荷数量の今年1~10月の累計は、PPが前年同期をわずか0.1%上回っただけで、他の3樹脂はいずれもマイナス成長となった。LDPEは4.5%、HDPEは4.4%、PSは9.9%それぞれ前年同期を下回っている。 PPがかろうじて前年を上回っているのは、コンテナー用品種の好調などが支えとなっている国内向け出荷が1.9%増となったことによるもの。輸出は逆に11.9%の縮小となっている。 他の3樹脂は、国内も輸出もともに前年を下回っている。4樹脂に共通しているのは輸出が前年を大幅に下回っている点だ。わが国の汎用樹脂業界は、長年にわたって発展のかなりの部分を輸出の拡大に依存してきたが、いまや完全な転換期に入ったと言える。 各樹脂の出荷の1~10月の累計は次の通り。かっこ内は前年同期比。 [LDPE] ▽国内向け=129万9,554トン( 98.3%) ▽輸出 = 18万0,987トン( 79.0%) ▽出荷計 =147万9,641トン( 95.5%) [HDPE] ▽国内向け= 81万5,971トン( 99.0%) ▽輸出 = 17万2,267トン( 82.1%) ▽出荷計 = 98万8,238トン( 95.6%) [PP] ▽国内向け=202万3,320トン(101.9%) ▽輸出 = 26万3,837トン( 88.1%) ▽出荷計 =228万7,157トン(100.1%) [PS] ▽国内向け= 74万9,742トン( 91.0%) ▽輸出 = 10万6,770トン( 83.9%) ▽出荷計 = 85万6,512トン( 90.1%) |