2004年03月04日 |
東セロ、フィルム全品種の価格を修正へ |
ポリオレフィンフィルムは1連当たり300円以上引き上げ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:東セロ |
東セロは3日、OPPなど各種フィルムの販売価格を3月22日出荷分から修正すると発表した。 対象は、同社が手がけているOPP(PP延伸フィルム)、CPP(PP無延伸フィルム)、L-LDPEフィルム、アルミ蒸着フィルム、透明蒸着フィルム--の全品種。 上げ幅は、PPフィルムとL-LDPEフィルムが1連(20番換算)当たり300円以上、アルミ蒸着・透明蒸着フィルムが10〜15%。 値上げの理由としては、(1)原料ポリオレフィンと加工原反のPETならびにナイロンフィルムの価格高騰がいずれも回避できなくなってきたこと(2)副資材である紙管や包装紙さらにはパッドなどが軒並み値上がりしていること(3)排ガスの環境規制に伴いトラック運賃が上昇していること--の3点を挙げている。 このうちの原料樹脂の価格については、現在、PPでキログラム当たり10円、PEで同15円の値上げの受け入れを樹脂各社から強く迫られており、これを拒否し続けると1年前と同様にレジンの供給を停止される事態を招くことになりかねないという。同社では、前年と前々年の2度にわたるレジンの値上げ分を製品価格に十分転嫁できないままきており、このため今回の製品値上げを実現できないと、事業の存続自体が危うくなるとしている。 ポリオレフィンフィルム業界の間には、同社と同じ深刻な悩みに直面しているところが多く、月内には東セロと同様の製品値上げを表明するところが相次ぐ見通しにある。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0304tosero.tif |