2004年03月05日 |
旭化成、中計加速「04年度大幅増益」見込む |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は、2003年4月にスタートした、3ヵ年の中期経営計画「ISHIN-05」の進捗状況にについて、「初年度は、分社・持株会社制への移行など経営マネジメント体制を改革し、事業の選択と集中を行った。計画は順調に進んでおり、最終年度の05年度には、連結売上高:13,000億円、 連結営業利益:1,100億円の目標達成は可能とみられる」と発表した。今後は戦略的投資をさらに積極的に行っていく方針である。発表要旨は以下の通り。 【中期経営計画「ISHIN-05」の進捗状況】 (1)2003年10月に、中核となる全事業を7つに分社し「分社・持株会社」制へ移行するとともに執行役員制度の導入、取締役の少数化、経営諮問委員会の設置、公募人事制の導入など、コーポレート・ガバナンスを強化した。 (2)2003年度に、韓国でのMMA導光板事業の合弁会社設立や中国での人工腎臓の組立工場の建設、リチウムイオン二次電池用セパレータ膜やLSIの生産設備の能力増強など、高機能・高収益事業への拡大投資を決定し、酒類事業や塩事業などを譲渡するなど事業の「選択と集中」を進めた。 (3)「ISHIN-05」における最終年度(2005年度)に向け、当社グループの経営目標を達成するため、各事業会社の事業戦略を明確にし、計数計画の見直しを行った。 (4)初年度計数目標である、連結売上高12,500億円、連結営業利益600億円については達成の見込み。2004年度は、住宅事業でロングライフ住宅戦略の浸透により受注が好調に推移していることや「ISHIN-2000」で実施した大型投資の本格稼動の効果もあり、大幅な営業増益となる見通しだ。 【今後の戦略】 (1)「ISHIN-05」の実行によって得られるキャッシュフローを前提に、2010年を見据えた事業基盤の強化・拡大に向けての成長戦略として、2005年度までに、通常投資:2,600億円に加え、エレクトロニクス、医療および高機能・高付加価値分野に1,000億円規模のM&Aや提携などを含む戦略投資を実行し、新しい価値やサービスなどを顧客に提供できる顧客価値創出型事業を育成し、高付加価値化を図る。 (2)グループ内はもとより、地域社会および一般社会の環境安全や法令や社会規範を遵守する推進体制を拡充し、社会的信頼の向上に努める。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0305asahikasei.doc |