2002年05月23日
日化協総会開く、中西新会長「日中間の相互理解に努力」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:花王、昭和電工、住友化学、積水化学工業、大日本インキ化学工業、日本化薬、三井化学、日本化学工業協会

 日本化学工業協会は22日、第11回通常総会を開き、新旧両年度の事業計画、予・決算を承認したあと役員改選を行い、新会長に中西宏幸三井化学社長、副会長に後藤卓也花王社長、大橋光夫昭和電工社長、中村輝夫日本化薬社長、大久保尚武積水化学工業社長の4氏を選出した。香西昭夫前会長(住友化学会長)は相談役に就任。
 
 このあと開かれたパーティで中西新会長は「日本経済は一部に景気が上向いてきたといった観測もあるが、私たちにはそんな実感はなく、現実はいぜん厳しい。グローバルな変革が求められる中、皆さんの協力を得て協会活動をさらに前進させていきたい」と挨拶、今後の重点目標として、化学物質の安全確保への取り組み、日中化学対話の立ち上げと相互理解の促進、会員相互の連携強化の3点をあげ、「難しい問題が多いときだが、しっかり対応していきたい」と結んだ。
 
 つづいて経産省の岡本巌基礎産業局長が「日本経済の強みは製造業にある。産業競争力戦略会議の中間取りまとめには、化学産業は汎用品ではアライアンスが必要だが機能化学品は強いと報告されている。化学は日本経済の指向しているものを先取りしている。今後も税制や政策面でできる限り力になりたい」と祝辞を述べた。このあと奥村晃三大日本インキ化学工業社長の音頭で乾杯し、なごやかな歓談に入った。