2004年03月09日
オレフィンのアジア相場、依然として高水準
エチレンは800〜810ドル、プロピレンは730ドル前後
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 オレフィンのアジア地域のスポット相場が依然として高水準に張り付いたままとなっている。
 先週末におけるエチレンの平均CFR価格は、極東エリアがトン当たり800ドル、東南アジア地域が810ドル。この2週間目だつほどの変化はないが、東南アジア地域向けのサプライヤーのオファ−価格は若干の強含みとなっている。
 一方のプロピレンの相場は極東が700ドル、東南アジア地域が730〜740ドルで、東南アジア市場の相場が強含んでいる。これには、米国におけるガソリン相場の上昇の影響で米国からのFCCプロピレンの同地域への流入が当分の間完全に停止する見通しとなってきたことが少なからず作用している。
 
 3月以降は、アジア地域で日本を始めとしたエチレンセンターの定修が相次ぐのでオレフィンの需給は一段とタイトとなる見通し。したがって、中国が石化製品の極端な買い控えに走らない限り、スポット相場が下降する可能性はほとんどないと見られている。