2004年03月11日
和田・理研ゲノムセンター長が来月19日「ライフサイエンス」で講演
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:日本化学会

 新世代研究所(伊達宗行理事長)は第22回公開講座「ATIフォーラム」を4月19日午後2時から東京・神田駿河台1-5の日本化学会化学館7階ホールで開く。講師は和田昭允・理化学研究所ゲノム科学総合研究センター所長と高円宮妃久子殿下。入場無料、先着120名まで。問い合わせは新世代研究所、電話03-3255-5922、FAX03-3255-5926。
 
 テーマは和田所長が「生物は一体なんだろうか—ゲノム学者の生命観」、高円宮妃殿下が「渡り—地、空、海」
 
 和田氏は変ぼうしたライフサイエンスでの新しい生命観およびその産業への広い応用を展望する。50年前に「生命の設計図がDNAという分子に書かれている」ことが発見され、生命活動が物理学や化学のことばでいい表わせるようになった。生命現象を自動車や飛行機、テレビやラジオの仕組みを話すように説明できるようになったということ。ただ、生物という「機械」はDNAやたん白質という巨大分子であり、自然は40億年かけて独自のエンジニアリングを開発してきたところが違っているという趣旨。

 高円宮妃は独自の資料の分析と外国専門家との意見交換をもとに大型哺乳類の大規模な渡りから微生物の動きまで、いくつかの種を選び「渡り」を通して生物と環境について講演する。