2004年03月11日
技術開発の重点、企業の多くが「燃料電池」と回答
経産省が技術戦略課題でアンケート実施
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局は、先に民間化学企業を対象に実施した機能性化学分野における今後の技術開発課題に関するアンケート調査結果をこのほどまとめた。

 調査企業数は115社。回答企業数は94社で、回収率は81.7%だった。この結果、回答を寄せた企業の8割近い72社が燃料電池・部材関係の研究開発が必要と認識、今後の最重要課題はコストの低減化と回答した。また、情報通信分野では、ディスプレー関連技術が中心で、微細化と低コスト化を両立させる材料と微細加工のインテグレーション技術がカギとする回答が多数を占めた。
 
 さらに、材料に求められる機能が限界以上に高くなっており、有機無機ハイブリッド化のような新たなパラダイムの開拓の必要性を感じているというところも多かった。一方、バイオプロセス分野では、国の支援を期待する企業が多かった。

 燃料電池材料・部材以外で、多くの企業が今後の取り組みが必要だとして挙げた技術開発課題は、有機無機ナノハイブリッド材料(69社)、ナノ微粒子(66社)、次世液晶ディスプレー材料(55社)、有機EL材料(49社)、色素増感型太陽電池(48社)、バイオプロセス(47社)、次世代半導体材料(45社)、マイクロ化学プロセス(45社)、ナノ超分子高分子(44社)、などとなっている。