2004年03月15日 |
ナフサのスポット相場、3月に入っても高値続く |
5月の日本着値は2万9,100円の公算 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
石油化学用ナフサの国際スポット相場は、3月に入っても依然として各地で高値を続けている。 わが国の石油化学企業や大手商社などが国際トレーダや産油国と契約するなりオファーするなりしてきた月間平均価格(C&F/ジャパン)は、昨年11月に301.5ドルとなっていらい一貫してトン300ドルの大台を維持してきた。昨年12月は316.5ドル、今年1月は354.3ドル、2月は331.2ドル--で推移、このため今年1〜3月期の国産ナフサ価格の平均は1キロリットル当たり2万8,000円にアップする見通しにある。前期を4,000円、前年同期を1,300円上回る見込みだ。 3月に入っても、契約・オファー価格は各地で引き続き高値で推移しており、C&F/ジャパンは第1週の平均が353ドル、第2週が345ドルとなっている。エチレンセンター筋の多くは、プレミアムを加えると直近のC&F/ジャパンは355ドル前後になっていると判断している。為替が現在のレベルで推移すると仮定した場合、現在の契約分が日本に到着する5月の時点のCIF価格の平均は1キロリットル当たり2万9,100円になるというのが大方の見方である。4〜6月の通期でもほぼ同じレベルになると予想する向きが多い。なお、北西欧のCIF価格も現在は320ドル前後の高水準に張り付いたままである。 |