2004年03月16日
経産省、化学物質の動植物への影響も調査へ
ベンゾフェノンなど3物質を対象に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省

 経済産業省は平成16年度において、化学物質が動植物におよぼす影響について調査することになった。当面の対象物質はベンゾフェノン、フタル酸ジエチル、4-ニトロトルエンの3物質。
 これまで同省は、環境省が「環境ホルモン戦略計画(SPEED'98)」にリストアップしている合計65種類の化学物質のうちわが国での生産・使用の実態がないものや農薬登録対象物質、さらにはダイオキシン類等を除いた15物質を対象に、内分泌かく乱作用に関する毒性や人の健康への影響について幅広く情報を収集して有害性評価を実施してきた。
 今回は、そうした有害性評価の結果(スクリーニング試験等)やその他の有害性情報・暴露情報などを踏まえて、合計15物質のうち人の健康にとどまらず動植物への影響についても調査する必要があると判断されるものを選んで有害性を評価することにしたもの。まずは文献を幅広く収集することから着手する。
 化学物質が動植物にどんな影響を及ぼすかを同省が調査するのは今回が初めて。15日に開催された「化学物質審議会・審査部会内分泌かく乱作用検討小委員会」で承認された。