2004年03月23日
中国からのSM引き合い再び活発化
契約価格も回復、トン850ドルに
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 2月上旬いらい極端に縮小していた中国のSM(スチレンモノマー)の引き合いが再び活発化してきた。これまで輸入を買い控えていた現地誘導品メーカー各社が、手持ち在庫の減少と、家電・OA機器メーカーなどユーザーからの発注量の拡大に対処するため、輸入商談を再開し始めた。
 
 わが国SM各社との契約価格も急回復しており、3月上旬にはCFRトン当たり800ドルの大台を10ドル前後割り込んでいた価格が、先週末には850ドルまで戻っている。ベンゼンなど原料価格の高騰を背景としたSM各社の強い底上げ要求が通った形だ。
 
 ただ、日本の各社は本格的な定修シーズンを控えて供給能力に限界があるため、数量面では中国側の希望に応えられていないのが現状である。