2004年03月29日 |
帝人化成、4月早々に「BtoB」のPETボトル用樹脂の出荷を開始 |
FDAに続き内閣府食品安全委からも“安全性評価”を受ける |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人、帝人化成 |
帝人化成は4月早々に、同社特有の「ボトルtoボトル」プロセスによって再生されたPETボトル用樹脂の出荷を開始することになった。大手のボトルメーカーがただちにこれを採用することにしており、その結果、4月中旬には同社のリサイクル樹脂によるPETボトル入りの飲料がいよいよ店頭に顔を見せることとなった。 今回同社がリサイクルPET樹脂の出荷を開始することにしたのは、同社が世界で初めて開発した化学処理方式による再生樹脂の安全性について、01年12月にFDAから問題がないとのオピニオンレターを受けたのに続き、3月25日には内閣府の食品安全委員会からも“新品同様の使用が可能”との安全性評価を得ることができたため。 同社のプロセスは、使用済みPETボトルを化学的な処理によって高純度の原料に戻し、石油から製造するいわゆるバージンレジンと同等の優れた品質と十分な食品衛生上の安全性を有するPETボトル用樹脂に再生するというもの。 この「ボトルtoボトル」リサイクル施設は姉妹会社の帝人ファイバーが山口県の徳山事業所内に設置、昨年11月から運転を続けているところ。年間約6万2,000tの使用済みPETボトル(500ミリリットルボトルで約20億本)から5万tの樹脂を再生する能力を持つ。同装置が本格稼動することで、製造を受け持つ帝人ファイバーの同樹脂の総生産能力は松山事業所の既存プラント分と合わせて9万tとなる。販売は帝人化成が担当していく。 |