2004年04月01日
中国向けL-LDPEの価格、4月分は下降
サウジ勢もオファーを下方修正
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 中国向けのL-LDPEの4月の輸出価格は、3月分を下回ることがほぼ確定した。これは、サウジアラビアやシンガポール、タイなどの各国の提示価格を中国のフィルムメーカーを中心とした需要家とトレーダーが厳しく拒否したため各国が相次いで下方修正し始めたことによるもの。

 当初のサプライヤー各社のオファー価格は、トン当たりCFR900ドル前後であった。それまでは連続して底上げができてきたが、中国各社が続騰を嫌って買い控えの動きをとり始めたため3月の価格を10前後下回るレベルに設定して量の確保を図ろうとしたもの。

 しかし、それでもなお中国側が発注を大幅に絞る構えを崩さないため、オファーの下方修正に踏み切るところが相次ぐにいたっているもの。現在では、同860〜870ドルを巡っての攻防となっている。中国以外の東南アジア諸国の需要家はこのレベルでの取引に同意しつつある。おそらく中国の需要家も多くが近く了承することになるのではないかと見られている。