2004年04月01日
旭化成ケミ、ANの中国向け輸出価格をさらに引き上げへ
4月分はミニマムCFRトン当たり1,050ドルでオファー
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズはこのほど、中国のAN(アクリロニトリル)の需要家各社に対して4月におけるANの輸出価格の最下限をトン当たりCFR1,050ドルにしたいと通告し、同意を得るための折衝を開始した。

 3月の価格は多くが1,030ドルで、一部には1,050ドルでの取引も見られた。2月を同80〜100ドル上回るレベルとなったわけ。これは、原料ナフサの高騰分を製品価格に転嫁すべく中国国内のユーザーを説得して了承を取り付けたものだが、その後もナフサ価格の上昇が続いており、しかも円高が一段と進んできたため、もう一段の改善に取り組むこととした。

 需要は引き続き好調に推移しており、一方、供給能力は定修の集中もあって依然として需要量を下回る状態が続いている。このため、今回の同社の要求は、上げ幅が小さいこともあり早晩受け入れられることになると見られる。