2002年05月23日
日化協、02年度事業計画「環境・安全への内外での取り組み最重点」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会は22日の第11回通常総会で、「引き続き内外での環境・安全問題への取り組みを強化していく」などを柱とした、2002年度事業計画を承認した。
 
 事業計画は、総合対策、広報、国際活動、税制、電力、環境安全など、同協会を構成している10委員会がそれぞれ部会やワーキンググループごとに方針として内容をまとめているが、全体としては、前年度に続いて重要課題となっている「環境・安全、レスポンシブル・ケア活動の強化」と「土壌環境保全対策」「HPV、LRIなど化学品の安全に関する国際的共同自主研究」の推進に力を入れていく方針。
 
 また「MSDSの指針改訂」や「リスクアセスメントシステム開発」「PRTRに基づく対象物質の自主的リスク管理」などへの取り組みもさらに強化するとしている。
 
 化学産業をめぐっては、環境・安全に関する規制強化の動きが世界的に高まる一方で、企業間競争も国内外で一段と激化しており、「協会活動のコスト・パフォーマンス向上への期待も高い」と計画書は述べている。
 
 同協会の02年度予算は、会費収入5億2100万円、賛助会費収入や受託・補助事業収入などを合わせて収入総額18億1000万円。受託・補助事業収入の減少から収入総額は前年度比約2億円のマイナスを見込んでいる。