2004年04月06日
自治体の容リ法対応分別収集と再商品化が順調に進展
15年4〜12月の実績、特に目立つプラ製品の伸び
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部は5日、容器包装リサイクル法に基づく平成15年4〜12月の分別収集と再商品化の実績を発表した。これは、全国の市町村がプラスチック製容器包装、PETボトル、アルミ缶など合計10品目を対象に同期間中に実施した分別収集とリサイクルの結果を集計したもの。
 
 それによると、スチール缶とアルミ缶を除く8品目は分別収集量もリサイクル量も前年同期を上回っている。うち、プラスチック製容器包装(白色の発泡スチロール製トレーを含む)は前年同期に対する伸び率が特に高く、分別収集量は42.4%増、リサイクル量は46.4%増となっている。同部では、同製品が同法の適用対象となって4年目にすぎないので今後まだ大きく伸びる可能性があると予想している。逆に、スチール缶が前年を下回ったのは生産量が縮小したためと分析している。一方、アルミ缶の分別収集とリサイクルがともに前年同期を割り込んだ要因の一つは、自治体が収集する前に集積場から何者かに抜き取られる事件が頻発したことにあると判断している。
 
 各品目の同期間の分別収集と再商品化(リサイクル)の実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年同期比。
 【プラスチック製容器包装】
 ▽分別収集量 296,388(1.42倍)
 ▽再商品化量 282,773(1.46倍)
 ▽実施市長村数 1,735
 【PETボトル】
 ▽分別収集量 165,388(1.12倍)
 ▽再商品化量 158,489(1.11倍)
 ▽実施市町村数 2,926
 【アルミ缶】
 ▽分別収集量 108,114(0.95倍)
 ▽再商品化量 105,785(0.95倍)
 ▽実施市町村数 3,154
 【スチール缶】
 ▽分別収集量 301,022(0.93倍)
 ▽再商品化量 295,520(0.92倍)
 ▽実施市町村数 3,156
 【無色のガラス製容器】
 ▽分別収集量 269,447(1.02倍)
 ▽再商品化量 258,743(1.02倍)
 ▽実施市町村数 2,953
 【茶色のガラス製容器】
 ▽分別収集量 237,850(1.01倍)
 ▽再商品化量 226,872(1.00倍)
 ▽実施市町村数 2,968
 【その他の色のガラス製容器】
 ▽分別収集量 120,720(1.00倍)
 ▽再商品化量 113,297(1.00倍)
 ▽実施市町村数 2,916
 【紙製容器包装】
 ▽分別収集量 57,140(1.34倍)
 ▽再商品化量 51,668(1.34倍)
 ▽実施市町村数 739
 【段ボール】
 ▽分別収集量 412,918(1.11倍)
 ▽再商品化量 405,504(1.10倍)
 ▽実施市町村数 2,432
 【紙パック】
 ▽分別収集量 12,606(1.09倍)
 ▽再商品化量 11,792(1.06倍)
 ▽実施市町村数 2,009
 【合計】
 ▽分別収集量 1,981,594(1.08倍)
 ▽再商品化量 1,910,444(1.07倍)