2004年04月06日
日本触媒「新中計」、新規製品の創出、拡大を加速
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は6日、長期経営計画「テクノアメニティNV」(2001〜06年)の前半3年間が終了したのに続いて、後半3年間(04〜06年)の目標を定めた実行計画「新中期経営計画」を策定したと発表した。
 
 まず経営の現状について「高級水性樹脂、アクリル事業に大きく依存し、安定したものでない」と分析。市況に左右されない、安定した利益体質を実現するためにも「次の柱となる新規製品の創出、拡大の加速」が重要な課題としている。
 
 新規製品事業では、現在の事業部を「機能性化学品事業部」と「精密化学品事業部」の2事業部に組織改編し、それぞれの特徴を事業戦略に反映させる。機能性化学品事業部は事業ユニット制を導入し、情報材料、医薬中間原料、塗料・粘着用樹脂などを扱う。
 
 精密化学品事業部は「R&Dに裏付けられた製品」を中心とし、海外市場展開の強化と、国内市場でのアライアンスを戦略の軸として営業キャッシュフローの増大を図る。有機酸、水溶性ポリマー、コンクリート混和材、アクリル特殊エステルなどを扱う。
 
 2006年度の売上高2,000億円(03年推定比18%増)、経常利益180億円(同13%増)、当期純利益112億円、また連結ROA(総資産経常利益率)7.0%以上を目指す。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0406nissyoku.doc