2004年04月07日
3月のエチレン生産、2社の定修で前年の5.2%減に
1〜3月期合計は前年の2.7%増の195万8,500t
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東ソー、経済産業省

経済産業省製造産業局が7日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、3月のエチレン生産量は63万2,600tとなった。前月の生産量を1.2%、前年同月を5.2%それぞれ下回っている。
減産となった要因は、山陽石油化学と東ソーの2社がエチレンプラントを定修のため運休したことで、全体の生産能力が定修による運休プラントがなかった前月と前年同月の両方を下回る結果となったことにある。運休プラントの一つの山陽石油化学・水島の装置の年産能力は44万3,000t(定修スキップ年は50万4,000t)、もうひとつの東ソー・四日市の設備能力は49万3,000t(同52万7,000t)となっている。
一方、稼動プラントの平均操業率は99.3%となった。4ヶ月振りに100%を割り込んだ。前月の平均を0.7ポイント下回っている。ただし、前年同月に対しては1.2ポイント高い。

こうした結果、1〜3月期トータルの生産量は195万8,500tとなった。前年同期の実績を2.7%上回っている。1〜3月期の生産量としては2000年第1・四半期の197万7,900tに次ぐ2番目の規模。