2004年04月08日 |
東洋紡、アルミ系ポリエステル重合触媒、世界初開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東洋紡 |
東洋紡は8日、アルミニウム系の新しいポリエステル重合触媒を世界で初めて開発したと発表した。環境対応型で、透明度が高いなどの特徴をもった、画期的な技術としている。 ポリエステルの重合触媒には、アンチモン系、ゲルマニウム系、チタン系などがあって、現在はアンチモン系が多く使われている。しかし同社によるとアンチモン系には、安価だが、重金属処理問題など環境への影響といった課題がある。ゲルマニウム系は透明度の高いレジンが得られるものの、コストに問題をかかえている。またチタン系触媒は、活性は優れているがが熱安定性に弱点がある、といったように、それぞれに一長一短がある。 同社が今回開発したアルミニウム系重合触媒は、従来のポリエステル触媒技術にはなかった独創性の高いもので、次のような特徴をもっている。 (1)透明度が高く調色剤の添加不要 (2)熱安定性に優れている (3)環境対応性(環境にやさしい次世代型である) 今後は、技術ライセンスのほか、ボトル用や繊維用として触媒販売事業を展開し、2010年度100億円の売上げを目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0408toyobu.doc |