2004年04月09日
中国からの引き合い、ポリオレフィンも活発に
価格についても日本の商社等の要求を受け入れへ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、中国の樹脂加工企業やトレーダーからのポリオレフィンの引き合いが今週に入って再び活発になってきた。同時に、価格についても多くの商社の修正要求を受け入れるところが出始めている。
 
 中国の樹脂加工企業やトレーダーは、ポリオレフィン各品種の国際相場の高騰に対応して過去1ヶ月半にわたり輸入玉を徹底して買い控える行動を取ってきた。それがここにきて、再び活発な引き合いを寄せるようになってきたのは、これまで蓄積してきた在庫が適正規模を割り込み、しかも、頻発する停電に伴う多くの樹脂企業の操短によって国産品の手当てがこれまで以上に大きく制約されるようになってきたためと見られている。
 
 わが国の大手商社や韓国の主要トレーダー等による直近の契約価格は、L-LDPEがCFRトン当たり850〜860ドル、HP-LDPEが910〜930ドル、HDPEが840〜860ドル、PPホモポリマーが820〜840ドル--となっている。1週間前に比べると、いずれも20ドル方高いレベルと言える。
 ただし、今年に入ってからのピークである2月の平均価格に比べると、まだ60〜80ドル安い。商社の多くは、来週以降も中国からの引き合いはさらに活発になると予想しており、それに伴いもう一段の価格修正も可能と判断している。