2004年04月09日
三井化学、PP新設備の本格操業を開始
基本品種は7種に絞って高効率生産目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は8日、大阪工場内で新大型PP(ポリプロピレン)プラントの本格操業を開始した。昨年末に完成していらい試運転を続けると同時に、社内外で試験生産品に対する品質評価を進めてきたが、狙い通りの安定操業を維持していける点を確認でき、合わせて市場から製品に対する高い評価を得ることもできたため本格操業に踏み切ったもの。
 
 生産能力は年30万tで、1系列単位では世界最大規模のもの。同社では、当面の基本工業化グレードをフィルム用、一般工業部品用、コンテナー・パレット用、シート用などのホモポリマーとコポリマーを合わせて7種類に絞っていく。欧米先進企業に劣らぬ高効率生産を目指していく。
 今回の新鋭プラントの稼動開始によって同社のPPの総設備能力は76万tとなる。これに先駆けてすでに2系列合計15万3,000tの設備を休止しており、加えて、新プラントの稼動が軌道に乗った段階で別の10万8,000t能力設備も運休することにしている。したがって、純増分は3万9,000tということになる。