2004年04月12日
世界3極ともオレフィンが依然強含み
アジアもエチレンは高値が800ドル超え
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターならびに大手商社によると、4月に入っても世界3極で引き続きオレフィンの市況が強含みで推移している。ナフサや天然ガスの価格の高どまりが続く中で需要が中国を中心に全世界的に拡大しているため、需給のタイト感が一段と強まっていることによる。

 米国では、4月のエチレンのコントラクト価格が3月よりさらにガロンあたり1〜2セント上がって32.5〜33.5セントになりつつあり、プロピレンは過去3ヶ月で9.75セントも上がって3月が32.25セントとなった後もさらに1セント引き上げられる見通しとなっている。

 西欧では、すでに第2・四半期分のアップが決定している。エチレンはトン当たり1Qより27ユーロ高い607ユーロとなっており、プロピレンは50ユーロ高の525ユーロに改められている。

 アジアも小幅ながら続伸している。エチレンの極東のCFR価格はトン当たり755〜770ドル、東南アジアが790〜805ドルで、3月に比べると5〜10ドル上がっている。プロピレンは極東が685〜695ドル、東南アジアが725〜735ドルで、引き続き高値を維持している。

 今後も、特にアジア相場はエチレンセンターの定修ノ集中もあって強含みが続くと見られている。