2004年04月13日
昭和電工と協和発酵の酢酸エチル10万トン設備が竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工と協和発酵の両社は13日、酢酸エチル生産の共同出資会社、日本酢酸エチル(本社:大分県大分市、西本浩社長)の年産10万トン設備が完成し、同日竣工式を行ったと発表した。

 酢酸エチルは、印刷や塗料等の溶剤として需要が増加しており、特にトルエン、キシレンなどの芳香族溶剤の代替品として、日本を含むアジア地区での需要増が見込まれている。
 
 このため両社は、同事業の強化を図ろうと2003年8月、共同出資により「日本酢酸エチル」を設立。昭電大分コンビナート内に休止中だった酢酸設備(アセトアルデヒド法)を転用して新たに年産10万トンと、世界規模の酢酸エチルプラントを完成した。建設コスト、採用技術、プラント規模など、優れた競争力をもつとして注目されている。

 竣工式での両社社長の挨拶は、次のとおり。
【昭和電工・大橋光夫社長】酢酸エチルは、当社石油化学事業部門におけるコア事業であり、このプラントが順調に稼動することによって、当事業のさらなる飛躍が可能となる。今後も協和発酵と協力し、総力を挙げて、日本酢酸エチルの運営を支援していく所存だ。

【協和発酵・松田譲社長】本年4月1日に新生・協和発酵ケミカルが発足した。同社の溶剤事業において酢酸エチルはコア製品であり、競争力を有する大型プラントの稼動開始は、将来の事業発展に大きく寄与するものと確信している。

【日本酢酸エチル株式会社の概要】
(1)会社名:日本酢酸エチル株式会社
(2)本社所在地:大分県大分市大字中の洲2 (昭和電工〓大分コンビナート内)
(3)設立日:2003年8月20日
(4)営業運転開始日:2004年4月1日
(5)資本金:1億円
(6)出資比率:昭和電工 55%、 協和発酵ケミカル 45%
(7)代表者:取締役社長 西本浩 (昭和電工・常務取締役石油化学事業部門長)
(8)役員構成:取締役=昭和電工3名、協和発酵2名
(9)事業内容:酢酸エチルの生産    
(10)設備能力:年産10万トン

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0413sdk.doc