2004年04月13日
日本ゼオン、重合法カラートナープラント起工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンは13日、徳山工場(山口県周南市)で重合法カラートナープラントの起工式を行った。同設備は、カラートナーの工業的量産技術の確立、市場開拓用のサンプル製造および製品の販売を目的として建設するもので、既存の重合法モノクロトナープラントに設備付加する。完成は6月末の予定。
 
 同社は、世界で初めて重合法によるモノクロトナーの企業化に成功し、1993年徳山工場に生産プラントを建設した。さらに、1998年には重合法による「マイクロカプセル型の低温定着トナー」の開発に成功した。いらい販売は順調に拡大。昨年3月には年産1,000トンの第2プラントを建設し、第1プラントと合わせて生産能力は年産2,500トン。
 
 重合法トナーは、化学反応により真球状の微粒子を容易に製造することができ、従来から行われている粉砕法トナー製造におけるエネルギー多消費工程である、溶融混錬/粉砕工程の省略が可能。また、トナー製造側で省エネが見込めるだけでなく、マシン側でもトナーの定着設定温度を下げることができる。さらに、球形トナーの高い転写効率を生かしたクリーナーレス方式の採用により、廃トナーボックスも不要とすることも可能で、省エネかつ環境に優しいトナーとされている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0413zeon.pdf