2004年04月14日 |
日本ゼオン、シクロオレフィンポリマー製LCD拡散板工場を竣工 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは14日、高岡工場(富山県高岡市)でシクロオレフィンポリマー(COP)製の液晶ディスプレイ(LCD)用拡散板工場の竣工式を行った。投資額は約10億円。生産能力は当面年間100万枚からスタートし、順次拡大する。生産開始は5月中旬の予定。 今年度の売上高見込みは10億円。ゼオンの100%子会社、オプテス社(本社:栃木県佐野市、山矧_宜┝卍后砲蓮△垢任忘鯒〓戮〓蘆OP のゼオノア製拡散板の製造、販売を開始しており、竣工した拡散板工場の生産もオプテスが実施する。 LCDの需要は、パソコン用液晶モニターや大型液晶テレビに用としてこのところ急拡大しているが、LCDには光源が必要。その光源が直下型の場合、光を均一に拡散させるために拡散板が使われる。 ゼオノアは、特徴として、 (1)吸水性がほとんどなく、20 インチ以上の大型の拡散板でも変形の恐れがない (2)比重が小さく、拡散板を軽量化することができる (3)変形しにくいので、拡散板の厚さを薄くすることができる (4)加熱溶融時の流動性に優れているため、射出成型が可能で、複雑な形状のものも成型できる、などの優位性をもっている。 ゼオン、オプテスの両社はCOP の精密加工事業を今後とも拡大、発展させ、すでに生産しているLCD 用光学フィルムのゼオノアフィルムや今回の拡散板を中心に、高岡工場を精密加工の一大拠点としていく計画である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2030 |