2004年04月16日 |
三菱化学、機能性樹脂の価格を改定へ |
全品種を5月21日出荷分から10円引き上げ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は16日、機能性樹脂の販売価格を5月21日出荷分から全品種にわたってキログラム当たり10円引き上げると発表した。 対象はTPE(熱可塑性エラストマー)4種と機能性ポリオレフィン4種の計8種類。同社が機能性樹脂の一斉値上げに踏み切るのは、90年の湾岸戦争時の原燃料の暴騰いらいのこと。その後も何度か原燃料の高騰に見舞われたが、そのつど様々な合理化策の展開でコストアップ分を吸収してきた。しかし今回はナフサ価格がキロリットル2万8,000円に急騰、コスト負担の規模が自助努力でカバーできる範囲を超えるに至ったことから製品価格への転嫁を図ることにしたもの。輸出価格についても、シップメントベースでほぼ同様の幅で底上げする考え。 価格是正の対象となる機能性樹脂の商品名は以下の通り。 【TPE】 ▽「サーモラン」(ポリオレフィン系エラストマー・自動車部品) ▽「ラバロン」 (スチレン系エラストマー) ▽「ゼラス」 (ソフトタイプのPP系エラストマー) ▽「プリマロイ」 (ポリエステル系エラストマー) 【機能ポリオレフィン】 ▽「リンクロン」 (シラン架橋性樹) ▽「ECX」 (導電性樹脂) ▽「モディック-AP」(接着性樹脂) ▽「VMX」 (イージーピール性樹脂) |