2004年04月16日
昭電、アルミ大型押出製品の安田金属への生産委託計画中止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は16日、2003年3月に稼動休止した堺事業所(大阪府堺市)のアルミ大型押出機について、安田金属工業(大阪府中央区、安田耕社長)に生産受委託する予定だったが、同社からの申し入れで同計画を白紙に戻すことにしたと発表した。

 昭電は堺事業所の将来の拡張余地を確保するため、建屋賃貸借契約期間を3年としたが、安田金属工業側は、設備の再稼動に伴って発生する費用を同期間内に回収することは困難と判断した。

 昭電はアルミ大型押出製品の需給が逼迫しているところから、納期の短縮につながる同設備の再稼動に期待していたが、申し入れを受け入れざるを得ないと判断した。

 今後は、小山事業所(栃木県小山市)の大型アルミ押出機の人員体制を強化し、フル稼働体制を確立する。また安田金属に生産委託を予定していた製品については、彦根事業所(滋賀県彦根市)の3,250トン押出機へ生産移管し、大型押出製品で約10%の増産を図る。当面これら方策によって、逼迫する需給の緩和に努める。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2041