2004年04月20日 |
SMの3月の出荷、内需の縮小で前年を3%下回る |
1〜3月期合計は輸出の拡大もあって9%増の高水準 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が20日にまとめたところによると、SM(スチレンモノマー)の3月の出荷数量は26万5,687tとなった。前年同月の実績を3%下回っている。 これは、最大消費先であるPS業界の定修の集中に伴って国内向けが前年比6%減の15万4,417tに縮小したことによるもの。GP・HI向けは16%もの減少となっている。また、合成ゴムや不飽和ポリエステル向けも2けたの幅の減少となった。 輸出は、中国の旺盛な需要に支えられて2%増の11万1,270tとなっている。 一方の生産量は、24万7,557tで前年を10%下回った。これは、SMメーカーの定修工場が5工場(前年同月は1工場)と多かったことによるもの。これに伴い、月末在庫は前月末の9万4,834tから8万4,599tへと大幅に縮小した。前年同月比も93%と低い。 この結果、1〜3月期トータルの出荷量は87万7,658tとなった。前年同期を9%上回っている。国内向けは51万6,098tで2%増、輸出は36万1,560tで20%増となっており、輸出の大幅増が特に目を引く。中国の需要が1月と2月に特に活発で、引き合い価格も比較的高水準で推移したことが最大の要因と見られている。 国内向けの2%増は、EPS向けの21%増とABS向けの3%増に引っ張られてのもの。主力のGP・HI向けは、PS業界の3月の定修が影響して5%減となっている。 一方の生産は、86万1,273tで前年同期を7%上回った。1月が14%増、2月が18%増となったことによるところが大きい。 |