2004年04月20日 |
PSの3月の出荷、国内向けが前年の3%増に |
1〜3月期トータルも雑貨産業用が着実な伸び |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が20日に明らかにしたところによると、PS(ポリスチレン)の3月の出荷数量は前年同月を8%下回って8万6,249tとなった。 うち国内向けは3%増の8万2,908t、輸出は74%減の3,341tとなっている。輸出は引き続き前年を大幅に下回っているが、これは各社とも輸出余力が乏しいため採算を確保できる特定ユーザー向けに成約を限定する政策を続けているせい。 国内向けでは、雑貨産業用が11%もの増加となっている点が注目される。また、包装用も4%増と好調であった。 一方の生産量は、7万4,662tで前年同期を15%下回った。定修の集中が大きく影響している。3月の定修・運休工場は4工場で、前年同月より3工場多かった。この結果、月末在庫は10万tの大台を割って9万7,459tとなった。 これに伴う、1〜3月期の総出荷数量は23万8,015tとなった。前年同期を10%下回っている。2月の14%減が響いている。うち国内向けは22万8,086tで前年同期を2%下回った。雑貨産業用は3%増となったが、最大用途の包装用が0.3%増で前年並みにとどまったので、電機工業用の6%減とFS用の7%減をカバーするに至らなかった。 生産は24万1,166tで前年同期を5%下回った。3月の定修の集中によるところが大きい。 |