2001年11月14日
フラットヤーンの輸入、8月の正味重量はめずらしく前年割れ
1.5%減の5,813トン、それでも国産品を大きく上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合がこのほど集計したところによると、HDPE製ならびにPP製のフラットヤーンの8月の輸入通関数量は付帯金属や皮革を除いた正味重量ベースで5,813トンとなった。前年同月の実績を1.5%下回っている。月間輸入数量が前月を下回るのは今年に入ってこれが初めて。しかし、それでもなお国産品の8月の総出荷数量を44.3%上回っている。
 
 同組合がまとめた8月の輸入実績を品種別に見ると、クロスシートが前年同月比93.1%の1,012トン、フレキシブルコンテナーが同103.1%の2,656トン、土嚢が同95.3%の836トン、その他の袋が同96.1%の1,309トン--となっている。最も数量の多いフレキシブルコンテナーを除いて全てが前年割れとなっているわけ。国内の公共投資分野を中心とした需要の縮小が影響してのものとみられる。
 もっとも、1月から8月までの累計は依然として前年同期を大きく上回っている。4品目合計で前年同期比110.5%の4万9,345トンとなっている。内訳は、クロスシートが同115.9%の9,627トン、フレキシブルコンテナーが同111.8%の2万2,435トン、土嚢が同97.0%の6,546トン、その他の袋が同112.7%の1万737トン--と、土嚢を除いて前年をかなり上回っている。