2004年04月23日
3月の塩ビ樹脂・モノマー、生産出荷とも堅調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)は23日、3月の塩ビ樹脂・モノマーの生産、出荷実績を発表したが、樹脂はパイプ向けなど硬質用の伸びから、国内向け出荷計が今年1月以来3ヵ月連続の前年比超えとなった。モノマーは中国向けを中心に輸出がいぜん好調で前年比108.2%と増加した。
 
 武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、これについて「今は需要はあっても、モノがない状態。とくに国内は景気の回復からか、パイプ業界の元気がいい。これから塩ビ各社は定修シーズンに入るので、需給関係はさらに締まってくると思う」と語った。ただ、先行きの見通しについては「内需の回復がはたして本物かどうか、中には仮需もあるのではないか、中国の買い方などを考えると、まだ分らないことが多い」と、“楽観”を戒める口調だった。

 樹脂は生産17万8,524トン(前年比99.1%)、出荷は18万2,429トン(97.2%)で、在庫は9万0,212トン(84.6%)。モノマーは生産26万7,257トン(99.6%)、出荷25万4,006トン(102.2%)、在庫は6万2,298トントン(95.0%)とさらに減少した。(注:実績表はニュースリリース・コーナーにあります)
 
ニュースリリース参照
◇塩ビ樹脂:http://www.chem-t.com/fax/images/0423vecdata.xls
◇塩ビモノマー:http://www.chem-t.com/fax/images/0423monomer.xls