2004年04月23日
VECと塩ビ食品衛生協議会、事務局業務を一本化 
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)と、塩ビ食品衛生協議会(JHPA)の事務局業務一本化が23日、正式に決った。20日のJHPA理事会に続き、23日のVEC理事会でも承認されたと、両団体の会長を兼任する武田正利・鐘淵化学工業社長が定例会見で発表した。
 
 JHPAは1967(昭和42)年6月の設立いらい塩ビ関連製品(主として食品容器)の安全・衛生を確保するため、食品衛生法に基づく独自の「ポジティブリスト」を策定し、全国会員構成会社を対象に「PLマーク」(のちJHPマークと改称)を交付、塩ビ製品の安全性を認証してきた。
 
 しかし化学物質に対する安全性問題は、欧州委員会の「RoHS」指令や「REACH」法制定の動きなど、このところグローバルな広がりを見せ、塩ビ業界としても一般的な安全・衛生と食品関連製品とを分けて、個別に対応していくことが非効率となってきた。
 
 業務一本化のスタートは6月9日のVEC総会後になる見込み。JHPAの独立性、公平性を担保するためJHPAの名称、事務所などは従来のままとする。両団体の連携のあり方などは今後、両団体による合同委員会を設置して決める。