2004年04月23日
EPSの3月の出荷、前年を1.8%下回る
水産向けが不振、ブロックは好調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の3月の出荷数量は1万5,96tとなった。前年同月を1.8%下回っている。2月の同0.2%減に続いての前年同月割れである。
 
 わずかながらも前年同月を下回ったのは、最大消費分野の水産向け(魚箱)が2.6%減となったため。ブロック向けは10.5%増と好調で、またその他成型品向けも2.1%増と着実な伸びを遂げたが、水産向けの落ち込みをカバーするまでにはいたらなかった。ブロック向けは4ヶ月連続の前年同月超えである。盛土工法分野の需要が順調に推移しているためと見られる。
 
 この結果、1〜3月期トータルの出荷数量は4万3,953tとなった。前年同期の横並びである。注目の水産向けは0.1%減、ブロック向けは10.1%増となっている。
 
 主要分野の3月と1〜3月期合計の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。 ▽水産 7,612( 97.4%) 21,155( 99.9%)
 ▽農業 1,501( 81.6%) 3,620( 93.5%)
 ▽その他成型品 3,153(102.1%) 8,632( 99.4%)
 ▽家電 1,754( 96.1%) 4,544( 93.2%)
 ▽ブロック 1,747(110.5%) 5,398(110.1%)
 合計 15,966( 98.2%) 43,953(100.0%)