2004年04月23日 |
EVAの国内向け出荷、前年比2けた増が続く |
PE各社のEVA事業の拡充策の成果か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
EVA(エチレン酢ビコポリマー)の国内向け出荷がこれまでにない大幅な伸びを続けている。今年に入ってからの3ヶ月は、いずれも前年同月を10数パーセント上回る伸張率で、ポリオレフィンの中では異例の高率成長を継続している。 今年に入ってからの各月の国内向け出荷数量と対前年同月比は、1月が1万2,400tで17%増、2月が1万2,300tで12%増、3月が1万3,200tで同じく12%増となっている。昨年9月に7%増となって以降7ヶ月連続の前年同月超えである。うち1〜3月トータルは3万8,000tで13%増ということになる。ちなみに前年同期は前の年の1〜3月期を3%上回っていた。 ここにきてのEVAの国内向け出荷の大幅な伸びの背景については、LDPEメーカーの多くが、ホモポリマーよりも付加価値の高さが市場で評価されやすいEVAの事業の拡充に本格的に取組み始めたことが要因の一つではないかと分析する関係者が多い。現に最近は、EVA部門をホモポリマー部門から切り離して独自の市場開発戦略を展開するところが増える傾向にある。現在の伸びがどこまで続くかは今のところはっきりしないが、包装材料の高機能化と多様化が進展していくのは確かなだけに、当面のEVAの動向が注目される。 |