2004年04月26日 |
旭化成ケミ、ANの輸出価格のもう一段の引き上げへ |
アジア各国への5月の引渡し分を最低でも1,100ドルに |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ |
ANのアジア地域のトップメーカーである旭化成ケミカルズは、AN(アクリロニトリル)のアジア各国への輸出価格をもう一段引き上げる方針を固めた。 5月の引渡し分をトン当たり少なくとも70ドル引き上げる考え。4月の価格は、中国や極東向けがCFR1,030ドル、東南アジアやインド以西諸国向けが同1,100ドルで、3月分に比べるとインド以西向けが50ドル底上げされていたが、5月分については4月とは逆に中国や極東向けの採算是正に多くのエネルギーを投入していく。少なくとも全体を同1,100ドル以上に底上げすることになる。原料プロピレンの価格がナフサ価格に連動して高水準で推移していることに対処しての措置。 需要は繊維向けもABS向けも引き続き好調で、一方の供給能力がほとんど増えないのでアジア全体の需給は極めてタイトな状態が続いている。同社の調べでは、今年のアジア地域全体の供給能力は242万4,000tで、対する需要量は279万2,000tとなる見通し。 |