2004年04月27日 |
三井化学、PTAの対中輸出価格を再引き上げへ |
PXの続騰に対処、5月分をトン790ドルに |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は26日、中国のPTAのユーザーならびにトレーダー筋に対して、PTAの5月の輸出価格をトン当たり15ドル引き上げる旨を表明、説得を開始した。 今回の値上げも、原料パラキシレンの価格高騰に対処してのもの。同社によると、PXの5月の購入価格はトン当たり4月より25ドル引き上げられて790ドルとなる。原単位から計算するとPTAのコストアップ分は同15ドルということになるので、それをそのまま製品価格に転嫁することにしたもの。 この結果、CFR価格は790ドルに底上げされる。中国の需要家の中には毎月のように続く値上げに抵抗を示す向きも少なくない。しかし、中国国内のポリエステル繊維の需要は輸出向けも含めて回復してきており、しかもPTAの需給バランスが世界的にタイトな状態にあるので、早晩同意が得られると同社では判断している。 |