2004年04月27日
1〜3月期の輸入ナフサ価格、2万5,600円にアップ
前期を3,400円、前年同期を900円上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が27日にまとめた3月の輸入通関統計によると、3月のナフサの総輸入量は227万9,123キロリットル、総輸入金額は611億7,022万9,000円となった。1キロリットル当たりの平均CIF価格は2万6,839円ということになる。

 この結果、1〜3月期の総輸入数量は729万1,648キロリットル、総輸入金額は1,868億2,206万4,000円となった。平均単価は2万5,621円となる。

 これを基準とする同期の国産ナフサ価格の平均は2万7,600円となる見通し。前期(昨年10〜12月期)の価格を3,600円上回る。また、前年同期(昨年1〜3月期)に対しては900円のアップということになる。

 石油化学企業の多くは今年第1・四半期のナフサ価格を2万8,000円と予想していた。それを若干下回ったわけだが、これには為替が当初の予想より円高に振れたことが作用していると見られる。しかし、4月はドル単位の価格が一段と上昇し、しかも円安となったいるので第2・四半期の入手価格はさらに上がることになりそう。