2004年04月27日 |
新日石と荏原バラード「灯油燃料の家庭用燃料電池」実証試験 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:新日本石油 |
新日本石油は27日、荏原バラード社と共同開発中だった「灯油を燃料とする1キロワット級家庭用固体高分子形燃料電池(PEPC)システム」の実証機が完成し、このほど同社横浜製油所内で、世界で初めてとなる実証試験を開始したと発表した。 灯油はエネルギー密度が高く、経済性に優れているため、燃料電池として高いコストメリットが期待されている。しかしその一方で、炭素数が多く、高度な水素製造技術が求められるため実用化は困難とされてきた。 今回、新日石の触媒技術をベースとした灯油改質技術と、最新の燃料電池スタックを使用した、荏原バラードの燃料電池システム、荏原製作所の製造技術が結合して、これら多くの技術的課題を解決することができた。すでに発電効率33%を達成し、当初目標の36%をクリアできるめどがついた。2006年度中の実用機販売を目指す。 |